第220回 ポルトガルの話を書き始めたら日本の話になった。

いよいよ今年最後の月が始まりましたね。
先日買った雑誌で、先日のブータンとは対照的に、今年ポルトガル国民100人への「自国の経済に満足しているか」という調査の結果、「はい」と答えたのは3人だったという記事を読みました。数々の政策が国民に大きな打撃と失望を与えており、デモする元気もなく嘆きしかないと締めくくっています。

それに比べて日本はなんだかんだといいながらまだ何とかなっている、と思いがちですが、国家が破たんしかかっている場合にどんなことが起きるのか、という一つの例であり、日本とてそんな状況にいつ何時なるのか分からないということが事実なのだと思います。

そんななか、大阪で橋下徹氏率いる大阪維新の会が大阪市長選で圧勝しましたね。
私は新聞に載っている以上のことは分かりませんが、最近の彼を見ていると、「なんだか大阪大丈夫かな?」とか思ってしまいます。
まあこれだけ閉塞感のある世界と日本の状況をみれば「ぶちこわし」的な施政者が分かりやすい言葉で話して支持を集めるというのは、日本らしいといえばらしい。

たぶん大阪はその意味では本当に大変なのでしょうが、張り合うとかぶち壊すとかいうイメージを彼に抱いている私としては、東京と大阪のトップに似たタイプが揃ったな、と感じるのです。彼らはどういうかたちであれ、今以上にガリガリやるようになることが予想されます。

これからの日本を乗り切るために、多くの人が選択したから結果こうなっているわけですが、私としては彼らが「国内総幸福量」のような概念を打ち出せる人には失礼ながらどうしても見えません。
「だからお前は甘いんだ」
といわれてしまえばそれまでの話しとはいえ、私の周りにいる皆さんは日本がどうなってほしいと感じているのか、来る2012年日本がどうなっていくのかという「問い」をいま書き記しておきたいと思いました。

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